古代マヤ文明の暦が自然現象を基に作られたことはわかっている。暦を作った人達は季節の移り変わり、夏至、星の動きを819日周期で記しているが、何を基に819日周期となっているのかは研究者らにも長い間不明のままだった。
新たな研究では、人類学者らがマヤ暦がどう作用するかを45年とより長い期間で分析したところ、様々な天体を地上から観測する場合、天体が天球をひとめぐりして観測を開始した地点に戻ってくるまでの時間を示していたことがわかった。
マヤ暦は小型のサイズのカレンダーでありながら、実際は複雑な体系そのものを表しており、今回の発表で、マヤ人らがすい星、金星、火星、木星、土星など、地球から見える惑星のシノディック周期を実に精密に計測することができたことがわかった。すい星のシノディック周期は117日でそれを7倍すると819日になる。アンシエント・メソアメリカ誌によれば、研究者が他の惑星のシノディック周期も調べたところ、一致が見られた。
「マヤ文明の天文学者らはたった一つの惑星にのみ注意を向けるのではなく、より大規模な暦の体系を作ることができた。その体系は地球から見える他の惑星のシノディック周期を予言するためにも使用できるものだった」研究者らはこう書いている。
古代マヤ文明に関しては、先日はピラミッド建設の謎が解き明かされている。
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