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古代マヤのピラミッド建設の秘密 考古学者が解き明かす
古代マヤのピラミッド建設の秘密 考古学者が解き明かす
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... 2023年4月21日, Sputnik 日本
2023-04-21T20:44+0900
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研究者らは、ホンジュラス西部にあるコパンのマヤ遺跡(1980年にユネスコの世界遺産に登録)で発見された建築物に使用されている素材を分析した。この遺跡にはロザリラという寺院があるが、この建物は保存状態の良さと複雑なスタッコ装飾を備えているという点で際立っている。今回採取されたすべてのサンプルは、紀元前540年から850年の間に作られたものだという。研究者らが、サンプルを透過型電子顕微鏡、高分解能X線回折、偏光顕微鏡などの分析技術を駆使して分析を行ったところ、これらの素材には有機化合物が含まれていることが判明した。研究チームは、当時の人々はマヤが自生する樹木(マメ科のHavardia albicansとブルセラ属のBursera simaruba)の樹皮から抽出した物質を石灰モルタルと石膏に添加したと結論づけている。研究者らは、その物質が可塑性、強度、耐候性を与えていたとみている。研究者らは、マヤの人々の製作方法に従って現代型のモルタルを作ったところ、当時作られていたモルタルの組成に近いことが分かった。今回の発見は、有機成分を含む現代建築に用いられる材料の開発に役立つ可能性があるという。これより前、メキシコのユカタン半島では、マヤ文明の中心地「チチェン・イッツァ」で、1000年以上前に使用された石製スコアボードが発見された。関連記事
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古代マヤのピラミッド建設の秘密 考古学者が解き明かす
かつて中央アメリカに存在したマヤ文明では、人々は非常に強い硬度を持つ石灰モルタルや石膏を使ってピラミッドなどの建築物をつくっていたことが、これまでの研究で分かっている。現地では1000年以上にわたって非常に厳しい熱帯気候が続いたものの、これらの素材は今日まで良好な状態で残っている。グラナダ大学(スペイン)の研究者らが今回、これらの素材からサンプルを採取・分析したところ、その耐久性の理由は植物エキスにあるという結論に達した。この研究をまとめた論文は、学術誌「サイエンス・アドバンシス」に掲載されている。
研究者らは、ホンジュラス西部にある
コパンのマヤ遺跡(1980年にユネスコの世界遺産に登録)で発見された建築物に使用されている素材を分析した。この遺跡にはロザリラという寺院があるが、この建物は保存状態の良さと複雑なスタッコ装飾を備えているという点で際立っている。今回採取されたすべてのサンプルは、紀元前540年から850年の間に作られたものだという。
研究者らが、サンプルを透過型電子顕微鏡、高分解能X線回折、偏光顕微鏡などの分析技術を駆使して分析を行ったところ、これらの素材には有機化合物が含まれていることが判明した。
研究チームは、当時の人々はマヤが自生する樹木(マメ科のHavardia albicansとブルセラ属のBursera simaruba)の樹皮から抽出した物質を石灰モルタルと石膏に添加したと結論づけている。研究者らは、その物質が可塑性、強度、耐候性を与えていたとみている。
研究者らは、マヤの人々の製作方法に従って現代型のモルタルを作ったところ、当時作られていたモルタルの組成に近いことが分かった。今回の発見は、有機成分を含む現代建築に用いられる材料の開発に役立つ可能性があるという。
これより前、メキシコのユカタン半島では、マヤ文明の中心地「チチェン・イッツァ」で、
1000年以上前に使用された石製スコアボードが発見された。