スーダン 紛争当事者らが72時間の停戦に合意=米国務長官

アントニー・ブリンケン米国務長官は、衝突の当事者である正規軍と準軍事組織「即応支援部隊(即応軍)」が、現地時間25日深夜から72時間にわたる全国的な停戦に合意したと発表した。
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米国務省は、ブリンケン氏による声明を発表した。

「過去48時間の集中的な交渉の結果、スーダン軍と即応軍は、25日午前0時から72時間にわたる全国的な停戦を行うことで合意した」

ブリンケン氏は、スーダンの紛争当事者らに対し、即時に、完全に停戦を維持するよう求めた。また米国は、地域や国際的なパートナー、スーダンの市民機関、その他の関係者と協調して、合意の履行を監視していくとのこと。
「我々は、スーダンの文民政府への復帰という共通の目標に向けて、スーダンの紛争当事者らや我々のパートナーと協力を続けていく」とブリンケン氏は強調した。
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一方、スーダン即応軍は声明を発表し、同国にいる外国人と外交官が安全に国外に脱出できるよう、協力、調整、あらゆる条件を整える構えを強調した。
15日、即応軍と国軍の間で戦闘が発生。双方は、大規模なメディアおよびSNS上での情報戦を展開し、戦闘行為の成功や施設の掌握をめぐり相反する声明を交わしている。21日、双方はイスラム教の祝日である「イード・アル・フィトル」に合わせ、3日間の停戦を発表した。
スーダン保健相は、この衝突による死者数は600人に上ると発表。世界保健機関(WHO)の報道官は21日、国連の定例会見で、413人が死亡し、3551人が負傷したと発表した。
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