「中国中央電視台」によると、習近平主席はウクライナ情勢について「対話が唯一の解決策」だと指摘し、「中国は対話プロセスと早期停戦を断固として推進する」と表明した。また、ウクライナやその他の国に政治的交渉を推進するための政府特別代表を派遣すると明らかにした。一方、中国外務省は特別代表派遣の具体的な日程については明かさなかった。
ゼレンスキー大統領もツイッター上の自身のアカウントで、「習近平主席と、長く、内容のある会談を行った」と投稿。また、2021年に前任者が死去し空席となっていた駐中国ウクライナ大使を新たに任命するとも明らかにした。
電話会談を受け、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官はコメントを発表。2月に中国が発表した和平案を背景に中国が交渉プロセスに向けて尽力する用意があることを認識しているとしたうえで、次のように述べている。
「問題は良い案が足りないということではない。これまでのところ、ウクライナ政権はウクライナ危機の政治外交的解決に向けた合理的なイニシアチブを拒否している。ウクライナ当局と西側諸国は、すでに自身の和平交渉を阻む能力を見せつけた。彼らはミンスク合意について、時間稼ぎと攻撃力の蓄積のためだけに必要だったと自ら認めている。また、ゼレンスキーはプーチン露大統領とのいかなる会談も法律レベルで禁じているほどだ。このように、いかなる和平への呼びかけがあろうとも、ワシントンの操り人形が適切に受け止めることはないだろう」
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