西側諸国によるウクライナへの兵器供与

英国、劣化ウラン弾含む砲弾をウクライナに数千発供与 戦車「チャレンジャー2」用

英国政府はウクライナに対し、劣化ウラン弾を含む英製主力戦車「チャレンジャー2」用の砲弾数千発を供与した。英国はその使用状況を追跡することはなく、紛争終了後に劣化ウラン弾の使用によってもたらされた結果については責任を持たないとしている。25日、ジェームズ・ヒーピー英国防副大臣が、英野党議員の質問状に書面で回答したなかで明らかにした。
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ヒーピー国防副大臣は次のように表明した。

「我々は劣化ウラン弾を含む『チャレンジャー2』用の砲弾を数千発送った。安全保障上の理由から、提供された装備の使用率に関してはコメントを控える」

【図説】劣化ウラン弾とは何か?
供与された砲弾がどこで使用されるかという質問に対しては、「英国によって供与された戦車『チャレンジャー2』と劣化ウランを含む砲弾は、現在ウクライナ軍が管理している。ウクライナ軍がどこで砲弾を使うかは、英国は追跡していない」と回答した。また、紛争終結後に劣化ウラン弾の「浄化」を支援する責任は負っていないと主張している。
英国は3月、核芯に劣化ウランを使用した砲弾を戦車「チャレンジャー2」とともにウクライナに供与する計画を明らかにした。これを受け、これまでにプーチン大統領は「西側が核物質を含む兵器を適用しつつあることに鑑み、ロシアは相応の反応をせざるを得ない」と警告。その後のベラルーシへの戦術核配備の決定の動機にもなったとしている。
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