最近、「スプートニク」からのインタビューに応じて下さった関西日露交流史研究センター代表の岩佐毅さんは、SNSのアカウントに、「時節柄、文化と音楽、芸術大国ロシアとの交流も様々な困難もありますが、一般庶民同士の草の根の交流がとりわけ大切ではないかとの思いで、活動を継続したいと考えております」と綴っている。
「スプートニク」の記者による電話での取材に応じて下さった岩佐さんは、最近、米国の影響を受け、日本でもロシアに対して慎重な態度が見られるが、この交流会の主催者らは、音楽を通して、お客さまにロシア文化を紹介したいと考えていると語ってくれた。
小さなカフェで行われた交流会には20人強が集まった。交流会には、大阪に長年滞在しており、ダンシングチーム「カチューシャ」のメンバーとしても活躍するロシアの歌手マリア・キンさんも出演した。
そして今回の交流会では、ボルシチ、ペリメニ、ロシアサラダ、そしてもちろんピロシキが振る舞われた。
このロシア料理を担当したのは、ロシア料理とロシア文化が大好きで、この分野で積極的な活動を行なっている古池マイコさん。古池さんは、2023年3月に、兵庫県神戸にある小さなカフェを借り、そこで期間限定のロシアカフェを開いた。これは、いつか自分のロシアカフェを持ちたいという古池さんの夢を実現するための実験的な試みだったという。
古池マイコさんと岩佐毅さん
© 写真 : Rosia Cafe
「ロシアカフェ(神戸市で)間借り営業を3月26日で一旦終了しましたが、次はちゃんと自分の店舗を作るつもりです。それはロシアのことをまず料理等から知ってもらうため、文化交流拠点をつくるためです。日本は昨年からロシアを擁護する発言ができない状況でした。しかしこれからは文化交流を再開して、ロシアのよい面も知って貰うつもりです。悲しい思いをしてきたロシアが好きな人達に元気や勇気を出してもらいたいです」