NHKなどによると、今回上陸したのは韓国議会議員の田溶冀議員とその関係者ら。田溶冀議員はSNS上の自身のページで竹島訪問を明らかにした。
日本外務省も2日、「事前の抗議・中止の申入れにもかかわらず、韓国国会議員が竹島に上陸したことが判明した」と発表。外交ルートを通じて「極めて遺憾で、改めて強く抗議するとともに再発防止を強く求める」と韓国側に伝えたという。
田溶冀議員が所属する「共に民主党」は韓国国会(一院制)で過半数を占める。だが、昨年5月に同党出身の文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が退任し、現与党「国民の力」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が誕生してからは、議会内の最大勢力かつ最大野党となっている。
7日には日本の岸田文雄首相が日本の首相として約5年ぶりに韓国を訪問し、尹大統領と日韓首脳会談を行う。尹政権はこれまで、日韓関係の懸案事項となっていた徴用工問題などで解決策を模索し、日韓は歩み寄りを見せ始めている。だが、韓国の一部野党からは日本に譲歩した「屈辱外交」などと反発の声もあがる。今回の竹島訪問も、日韓首脳会談を控えた政治的デモンストレーションの側面もあるかもしれない。
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