西側諸国によるウクライナへの兵器供与

「ぬかるみにはまった」米メディア、ウクライナでドイツ製自走砲を使用することの問題を語る

ウクライナに供与されたドイツ製の自走榴弾砲PzH 2000は、それに取って代わるはずだった旧ソ連製自走砲ピオンよりも悪路走破性が低いことがわかった。ニューヨーク・タイムズ紙の記事でマイケル・シュワルツ記者が指摘している。
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シュワルツ氏は、春の泥濘はウクライナ軍にとって「もうひとつの敵」だと伝えている。軍用車両はぬかるみにはまり、武器は泥が詰まって動かなくなり、兵士はぬかるみに足を取られるという。
シュワルツ氏によると、ロシアの砲撃が始まったら重量60トンのPzH 2000が自力でその場所から去るのは不可能であるため、すべてのPzH 2000を戦場から引き揚げることが決まった。そのうちの1両はぬかるみにはまり、牽引しなければならなかったという。一方、旧ソ連製のピオンは金属製の「爪」のようなキャタピラを有しているため、「多くの点でドイツの装置より劣っている」ものの、より悪路に強いという。
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同氏はまた、湿気や汚れによって電子機器が故障する可能性があるため、ドイツ製の自走砲は慎重に扱う必要があると指摘している。兵士たちは「自走砲に乗り込む際に特別なブーツまたはスリッパを履かなければならない」ほか、メンテナンスにも多くの時間を費やしているという。
スプートニク通信は先に、ウクライナは軍事支援の一環としてイタリアからM109L自走榴弾砲20基を受け取ったが、戦闘で使用できる状態ではないことがわかったと報じた。
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