トルコのチャヴシュオール外相は現地メディア24tvの取材に応じた中で、「穀物合意の延長に失敗した場合、世界は価格高騰に直面する」と警鐘を鳴らした。外相によると、この合意は発展途上国と先進国のいずれにも恩恵をもたらしてきたという。ただし、穀物合意の期限は無限ではないとし、現実的なアプローチを取る必要性を指摘した。
現時点で合意が延長される保証はなく、積極的な交渉が進められているとのこと。交渉を巡ってはロスセリホズ銀行(露農業銀行)を国際銀行間通信協会(スウィフト)に再接続する問題が議論されているほか、トルコの銀行が仲介役としてこれに協力する可能性も否定されてはいない。
先にロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は穀物合意の延長に向けた努力についてコメントした中で、楽観視する根拠は「極めて少ない」とした上で、連携は続いていると説明していた。
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