このシステムは、研究者らが従来のやり方ではかなり時間がかかるような実験を、1日のうちに複数回実施する。その一例として、研究者らは、口腔内の健康状態に関連する2つの微生物の代謝を、背景となる情報なしでシステムがマッピングした実験を紹介している。このシステムを使って、人間の口の中にいる「有益な」微生物が増殖するためにどのアミノ酸を必要としているのかを特定したのだ。
「バクターAI」は、それぞれの生物種に適した配合を見つけるため、1日に何百ものアミノ酸の組み合わせをテストした。そしてその翌日の朝、このシステムは前日のテストの結果をもとに組み合わせを変えてテストを行った。そして実験期間の9日間で、「バクターAI」は、90%の確率で正確な予測ができるようになった。このシステムは、実験数4000 回未満で、研究者らが指定した微生物に必要なアミノ酸を割り出すことに成功した。
Appleの共同創始者であるスティーヴン・ウォズニアック氏は、最近行われたBBCのインタビューで、ChatGPTのような生成的人工知能(AI)が良心のない人間に使われる場合、ネット上で詐欺、偽情報が増える恐れがあるため、規制を導入する必要があるとの見解を示した。
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