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英国で史上初、3人の産みの親を持つ赤ちゃんが誕生

英国の受精・胚研究認可庁(HFEA)は記者団からの質問に答えた中で英国史上初めて、3人の親を持つ新生児が複数誕生した事実を明らかにした。今回の赤ちゃんたちの誕生に用いられた新たな体外受精方法では、遺伝的な病気を回避することができる。英ガーディアン紙が報じた。
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「医師らが難病の遺伝を防ぐことを目的とした画期的な体外受精方法を行った結果、英国で3人の親のDNAを持った赤ちゃんが初めて誕生した」ガーディアン紙はこう報じている。専門家らの話では、母親のミトコンドリアが傷ついている場合、生まれた子は遺伝的にミトコンドリア病を発症する危険性がある。ミトコンドリア病は深刻な脳、心臓、肝臓の障害につながる可能性があり、早期死亡の原因になることも稀ではない。
3人分の生体材料を使う新しい体外受精の方法とは、ミトコンドリアが損傷した卵細胞を持つ母親から、遺伝物質のはいった卵細胞の核だけを取り出し、健康なドナー女性の、予め核を取り除いた卵細胞に入れる。こうすると、病気を運ぶ、傷ついた遺伝子は母親の卵細胞の中に残り、遺伝することはない。こうしてできたヒト胚には、父親と母親の遺伝子のほかに、別の女性からもらった、DNAを持つ、健康なミトコンドリアが含まれる。その結果、赤ちゃんは「第三の親」から約37個の遺伝子を受け継ぐことになるが、第3の親の遺伝子の占める割合は0.2%未満となる。
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英国は2015年、他国に先駆けて初めて3人のDNAサンプルを使った体外受精を合法的に許可したが、翌2016年にはメキシコで世界初の3人の両親の遺伝子を持つ子どもが誕生していた。希少な遺伝病のために子どもが持てなかったヨルダン人の夫婦が、米国人研究者に助けを求めた結果、米国で初めて、女性のドナーの遺伝子を3人目の親として使う技術が用いられている。
スプートニクは以前、イタリアの女性が子宮の移植手術を受け、その結果、受精、出産ができた話題を報じている。
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