西側諸国によるウクライナへの兵器供与

ウクライナへの「ストームシャドウ」供与はエスカレーションを狙ったもの 専門家が指摘

英国によるウクライナへの長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」供与は、ウクライナの戦闘行為への関与の度合いを高めることを目的としているという。シリアの退役准将で専門家のモハメド・アッバス氏がスプートニク通信に語った。
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先に英国は、ウクライナに射程距離250キロ超の巡航ミサイル「ストームシャドウ」を供与したと発表した。米CNNによると、英国はウクライナ側から、ストームシャドーを「ウクライナの主権領域」でのみ使用し、「ロシア本土」に対しては使用しないという保証を得たという。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、これには適切な応答が必要だと表明した。
アッバス氏は次のように話した。
「この声明は、対立をエスカレートさせ、ミサイルが250キロの射程に達し、その結果、メディアを通じて宣伝されている反転攻勢において勝利と成果を得ることができる可能性があるという誤った考えをウクライナに暗示させることが目的だ」
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また、アッバス氏は「ウクライナにおけるこのレベルの兵器の供与は、戦闘行為の範囲を拡大し、その期間を延ばすために、西側諸国の倉庫から旧式の兵器や装備を退かそうとする試みだ」と指摘した。
ウクライナ軍が12日にロシア西部・ルガンスク人民共和国に対して行った攻撃で、英国がこのごろ供与した長距離巡航ミサイル「ストームシャドウ」が使われていたことが分かった。露国防省が13日、発表した。攻撃によって火災が発生し、子ども6人を含む複数の民間人が負傷した。
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