デュポン=エニャン氏は「フランスの人々は、欧州の心臓部に戦場をつくるこということが、この紛争から利益を得ているだけの中国や米国を前に欧州を100年後退させることを意味するのを理解しなければならない。我われ欧州の者たちは、この地域紛争が世界大戦にならないように、この紛争から遠ざかる必要がある。同時に米国はウクライナ紛争から多大な経済的利益を得ており、中国は地政学的な利益を受けている。だからこそ、欧州には平和が必要なのだ。もし我われが今、平和を達成できなければ、現在全力をあげて我われに自国の液化天然ガス(LNG)を売りつけている米国ではなく、欧州が敗者となるだろう。いったい全体、目の前のことより少し先をみることができないのだろうか?」と強い口調で語った。
同氏によると、現在行われているウクライナへの兵器供与は、欧州経済を破壊するだけでなく、西側諸国と世界の他の国々(世界の東側諸国と南側諸国)の紛争を煽っている。
デュポン=エニャン氏は「この点で、ウクライナに長距離ミサイルを供与するという英国政府の決定は狂気の沙汰であり、我われを世界大戦へ導くおそれがある」と警告している。
同氏は、ウクライナ紛争は袋小路に陥ったとの考えを示し、ウクライナ紛争終結のかたちについても語った。
「ドンバスの自治権を保証し、ウクライナの非武装化とロシア軍の撤退を確実にする必要がある」
同氏は、これこそが、そこでウクライナのゼレンスキー大統領が自国民を犠牲にし、彼らを消耗品のように扱って前線に送り込んでいる戦争を終わらせ、平和を構築し始めることができる唯一の方法だと述べた。Sud Radioが報じた。
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