ウクライナ上空の制空権をめぐる闘い

ウクライナ軍パイロットのF-16訓練 NATO元高官は効果を疑問視

ウクライナのF-16戦闘機パイロットが4ヶ月の訓練で身に着けられる任務について、NATOの元高官のピエール・アンロー氏はせいぜい地上部隊の支援と爆撃くらいだとスプートニクからの取材に語った。
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「NATOでは、ウクライナのパイロットは4ヶ月で訓練を終えるというのが公式見解であり、しかもそれには少なくとも2~3ヶ月はかかるはずの英語訓練は考慮されていない。極めて短期間で集中的な訓練の後、パイロットは全く違う航空機に乗り換えなければならず、ロシア空軍との接触を慎重に避けながらできる任務は地上支援と爆撃に限定されるだろう」

アンロー氏の話では、欧米の空軍ではパイロットの訓練に3年から5年をかけるが、戦時中は2年半まで期間の短縮が進むこともある。アンロー氏は経験の浅いウクライナ人パイロットがF-16に乗り組んだ場合、パイロットに犠牲者が出ることは避けられないという。
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アンロー氏は「リニューアルされたウクライナ空軍」の準備態勢の完了は9月以前には無理であり、それまで待つのは「ウクライナ軍の反撃攻勢には遅すぎるため、ウクライナ軍は本格的な航空支援なしに反撃に出ざるを得ない」と付け加えた。
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