同紙に寄稿した中で、ラックマン氏はこのように述べた。
「危険なのは、このサミット(G7サミット)がウクライナ支援の最高点として記憶されるかもしれないということだ」
ラックマン氏の見解では、ウクライナ軍の反転攻勢が失敗した場合、西側諸国がウクライナを支援することは難しくなるだろう。さらに、米国と欧州はすでに、兵器供与により「弾薬の在庫がほぼ完全に枯渇した」と主張していると同氏は付け加えた。
ある西側の政治家は、同紙に「ウクライナ人は、我々が数週間かけて製造するものを数時間で消費してしまう」と語った。
ラックマン氏が指摘したところによると、ウクライナに対する圧力の高まりは、2024年の米国大統領選挙とも密接に関連している。ドナルド・トランプ氏が再選されることで、ウクライナ支援に反対する論調がさらに広まり、米国の政治的雰囲気の変化は必然的に欧州にも波及すると記事では述べられている。
したがって、欧米によるウクライナへの政治的、財政的、後方支援の現在のレベルは、近い将来、大幅に減少する可能性があるとラックマン氏は結論付けた。
これより前、英陸軍参謀長を務めた経験を持つリチャード・ダナット氏もまた、ウクライナは計画している反転攻勢ですばやく成果を上げなければ西側の支援を失う可能性があるとの考えを示した。
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