その一方で、欧米のメディアはBRICS加盟国側のこの動きに気づかなかった。さらにラオス、パキスタン、アルゼンチンなど取引に米ドルを使わないことを決めた国が最近増えつつあるとモリス氏は指摘している。
モリス氏によると、米国通貨の魅力が低下しているのは、貿易赤字と米国の公的債務問題だという。同時に、米政府は中国から資金を借りて軍産複合体に費やしているが、これは公的債務の状況を悪化させるだけだと同氏は強調した。
対露制裁については、ロシアはガス供給国として、欧州の輸入国をほぼ完全に他の国に「置き換える」ことに成功したため、ロシア産燃料の供給を拒むことは欧米諸国を害するだけだと指摘している。
これよりも前、南アフリカのナレディ・パンドール外相は、BRICS首脳は相互決済のための単一通貨創設の可能性について議論する計画があると明らかにした。BRICSサミットは8月22日に南アフリカのヨハネスブルグで開催される予定。
関連記事