「いいですか、仮にロシアがパイプラインを破壊したいと考えたとします。そのためにボーンホルム(編集注:バルト海上のデンマーク領の島)を選び、土地を数日間調査し、後日、爆弾を仕掛けるために戻ってくるわけですか。そんなことをなぜロシアがするのです? 唯一、説明をつけるとすれば、それは『私たちの仕業だ!』と全世界にアピールしたかったからですか。あまりにも馬鹿げている」ハーシュ氏はノイエ・チュルヒャー・ツァイトゥング」紙からの取材にこう答えている。
ハーシュ氏は、メディアが唱えているヨットのアンドロメダ号の乗組員らの爆弾テロ関与説も、どう考えても成り立たないと指摘している。
「なぜ私がこんな初歩的なことを説明しなければならないんです? 16メートルのヨットが水深80メートルに錨を下ろし、重い潜水服を着て、ガスボンベと大量のC4爆薬を持った2人のダイバーと爆発工作員を船尾から降ろすことができるとあなた方が本気で思っているなら、もう救いようがない」
ハーシュ氏は、米国の爆弾テロ関与には誰も興味を持っておらず、米政府、特にジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)、アンソニー・ブリンケン米国務長官、情報機関に質問状を送る人間もいないと語っている。
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