OPECプラス 協調減産を2024年末まで延長 ロシアも自主減産を延長

OPEC(石油輸出国機構)加盟国やロシアなどその他の産油国でつくるOPECプラスの諸国は4日に会合を行い、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意した。また、ロシアのアレクサンドル・ノバク副首相は、ロシアは2024年末まで日量50万バレルの自主減産を延長すると表明した。
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ノバク氏は、OPECプラス加盟国が4月に減産を発表したことに言及し、ロシアはこれらの国々と連携して行動すると強調した。また今回の削減は、4日の会合で承認された石油生産水準から行われると明言した。
サウジアラビアは、7月に日量100万バレルの自主的な追加減産を実施すると表明。下落傾向にある原油価格を下支えする姿勢。ノバク氏が指摘したころによると、この合意に関して、ロシアとサウジアラビアの間に意見の相違はなかった。
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また、OPECプラスは会合後、全体の原油生産量を2024年から日量4046万バレルに調整することで合意した。ロシアは日量982万8000バレルまで減産することになる。
今年4月、OPECプラス諸国は5月から年末まで計116万バレルの自主的な減産を行うと発表した。これは石油市場の安定を維持させるための予防措置を目指している。
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