グラツィアーノ氏によると、現時点で当事者は交渉に関心を持っていない。
「ウクライナの和平の問題は戦場で決まるだろう。反転攻勢は当事者が交渉に移ることを意味するものではない。それとは反対に、現在多くの要因が、戦争の長期化を示唆している」
グラツィアーノ氏は、欧米による軍事支援によって現在ウクライナはしっかりした軍備を持っていると指摘した。一方、同氏は、欧州諸国はウクライナ向けの弾薬購入にかかる向こう1年分の資金を割り当てており、弾薬の製造には時間がかかることに注目し、したがって現時点でウクライナには限定的な攻撃作戦を実施するための手段しかないほか、ウクライナは西側製の戦闘機を受け取っていないことを強調した。
グラツィアーノ氏はまた、現時点で交渉を開始することは双方にとって有益ではないとの見方を示し、その理由は、これがどちらにとっても自分たちの主張の一部を放棄することを意味するからだと説明した。
「これは世界大戦には発展しないが、紛争はさらに長引くおそれがある」
ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナの攻勢が始まったという認識を示した。
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