アナリストらは、メンテナンスと装備品を含めると、新型F-16は1機あたり2億ドル(約278億9800万円)かかると計算している。 ウクライナは40機から100機を購入する意向を表明しているが、それだけでウクライナと米国の負担は少なくとも80億ドル(約1兆1159億円)にのぼる。
記事では新型F-16の運用にもかなりのコストがかかると指摘されている。会計検査院の最近の報告書によると、F-16を1機運用するのに年間で460万ドル(約6億4165万円)かかり、その計算でいくと40機を維持するのに1億8400万ドル(約256億6600万円)がかかる。2020年のウクライナ空軍の予算は、旧ソ連の旧型戦闘機約70機へのメンテナンスを含め、約11億ドル(約1534億3800万円)だった。
もう一つの問題は、納入のタイミングであり、これには何年もかかる可能性がある。欧米は、新しいF-35戦闘機導入の暁に、自国の古い戦闘機をウクライナに提供することができるだろうが、これらの戦闘機の大部分は、最新の装備や電子保護機能を備えていないため、運用効率が低下する可能性がある。さらに、F-16の飛行時間の上限は8000時間である。現役のF-16の多くが80年代に購入され、年間で平均350時間飛行していたことを念頭に置くと、すでに7000時間まで飛行時間を使ってしまった可能性がある。したがって、ウクライナは4年から6年で、受け取ったF-16を交換する必要が出てくる、というのがアナリストの見解である。
これより前、F-16とともに、数十機の古いF-18がウクライナに送られる可能性について明らかになった。
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