「RTL」のインタビューでピストリウス国防相は、ウクライナへの軍事支援を継続するとした一方で、ドイツが破壊された全ての戦車の代わりを用意することはできないと表明。「戦争の本質は人々が殺され、武器が破壊されることだ」と指摘し、次のように述べている。
「修理を終えた戦車『レオパルト1A5』の供与を7月から増大させる。年末までにその数は100両を超す」
ドイツ国防省はこれまでに「Leopard 2」18両を供与している。また、2月には退役した旧型の「Leopard 1A5」178両を追加で供与することを決定している。
ウクライナ側の損失を考慮し、「レオパルト2」の供与を3倍に増やすなど、軍事支援を強めるようドイツに対して求める圧力が高まっている。元駐独ウクライナ大使のアンドリー・メリニク外務次官は、独紙「TAGESSPIEGEL」のインタビューで、ドイツは「レオパルト」300両以上を備蓄として持っており、「ドイツの自衛能力を損じない形で」もっと供与できると主張している。
露国防省は10日、ウクライナ軍が南ドネツク、ザポロジエ方面で「レオパルト」を含む戦車9両と、米製歩兵戦闘車「ブラッドレー」など11台の戦闘車を失ったと明らかにした。
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