IEAは14日に発表した7月度の報告書で次のように示している。
「2023年の世界の石油需要は、日量240万バレル増加し、過去最高の日量1億230万バレルになる」
これは、前回5月の報告書で示された予測よりも日量30万バレル多い数値だ。
また、2024年の見通しについては、世界経済のパンデミックからの回復が一段落するため、需要の増加は鈍化するとした。需要は日量1億310万バレル、増加量は日量86万バレルにとどまるとされている。
一方、石油の供給量については、2023年は日量140万バレル増の日量1億130万バレルと予測した。2024年は日量1億230万バレルとなっている。
IEAは、石油輸出国機構加盟国とロシアなどの産油国でつくるOPECプラスが、2024年まで日量20万バレルを減産すると指摘。その一方で、OPECプラス以外の国々による産油量は、2023年に日量190万バレル、2024年には日量120万バレル増加するとしている。
今年5月の世界の産油量は日量66万バレルの減産となった。OPECプラスの複数の国が減産を表明したほか、サウジアラビアも7月に日量100万バレルの大幅減産を行うと発表した。また、今月4日に行われたOPECプラスの会合では、協調減産の枠組みを2024年末まで延長することで合意した。また、ロシアは2024年末まで日量50万バレルの自主減産を延長すると表明した。
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