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カナダ人高校生の発明でがん治療法が根本的に変わる可能性

科学者の卵を発掘する全カナダ・サイエンス・フェアで12年生(編集:日本の高校3年生)のアアリアン・ハルシュトさんが光でがん組織と健康な組織を明確に区別する技術を開発し、銀メダルを受賞した。Sudbury.comが報じた。
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ハルシュトさんは数年前からがんの生物学に興味を持ち、この病気との闘いに貢献しようと決意した。「手術はがんの主要な治療法の1つですが、多くの手術は失敗してしまいます。それはどんな手術でもがん細胞を完全に取り除くことは、除去できなかった微細な痕跡が新たな腫瘍に変化する恐れがあるためです。こうなると、患者はまた手術を受けなければなりません」ハルシットさんフェアで自分の発明した技術「LightIR」を発表した。この技術はがん患者に完全治癒の可能性を与えることができる。
「腫瘍は異常な増殖を維持するために、健康な組織とは明らかに異なるレベルで様々な分子を産生します。分子の光への反応や相互作用はそれぞれに異なるということは、がん組織と健康な組織は異なる光学特性を持つことになります」ハルシュトさんはこう説明している。
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タコ墨に抗がん物質
ハルシュトさんいわく、自身の開発したLightIR技術は、この違いを利用し、細胞の生物学的な性質と、光を照射するだけで未知の物質の化学的な内容を理解できるvis-NIR分光法をうまく組み合わせている。
スプートニクは、カナダ人科学者らが発明した、3Dプリントで火傷を治療し、がん細胞に投薬するための革新的な包帯材について報じた。
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