品目別に見ると、エネルギー資源では、日本はロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入量を9.1パーセント増加させ、金額でも22.9パーセントの伸びとなった。一方、石炭の輸入量は76.3パーセント減とこの1年で大幅に減少している。日本の対露制裁の影響もあり、石油の輸入はなかった。
ロシアから日本への輸入
品目 | 伸び率(数量、%) | 伸び率(金額、%) |
液化天然ガス(LNG) | +9.1 | +22.9 |
石炭 | -76.3 | -83.7 |
穀物 | +2098.7 | +802.0 |
野菜 | -82.0 | -73.6 |
また、食料品ではロシア産穀物類が約22倍の13412トンに。一方、野菜は約8割減、果実や大豆などは輸入されず、食料品全体の輸入額は横ばいとなった。
日本からロシアへの輸出量では、プラスチック、ゴム製品がともに約11倍となった一方、医薬品は半減した。自動車輸出は約2倍、金額では約2.5倍になっている。
日本からロシアへの輸出
品目 | 伸び率(数量、%) | 伸び率(金額、%) |
プラスチック | +978.7 | +214.2 |
ゴム製品 | +990.2 | +25.7 |
医薬品 | -51.9 | -55.2 |
自動車 | +103.0 | +151.1 |
日本政府が発動した対露禁輸措置も背景に、通信機、電気回路等、ポンプ・遠心分離機、鉄鋼などの各項目は9割以上の大幅減となった。
経済産業省がこのほど発表した「エネルギー白書」では、日本のエネルギー安全保障にとって、ロシア極東の石油・天然ガス開発プロジェクト「サハリン1」および「サハリン2」は重要な位置を占めていると指摘されている。
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