「F16は軍事技術の結晶であるから、ウクライナ上空を飛び、我々に脅威を与える戦闘機を見れば、我々の側からも当然、軍事技術的な対応をすることになる。」
ラブロフ外相によれば、ロシアはソ連崩壊後、長年にわたって西側諸国と良好なパートナーシップ関係を築こうとしてきたが、西側諸国がロシアと対等な相互関係を構築する準備ができていなかったため、全てが失敗に終わった。
「西側諸国とロシアの関係は、もうすでに長いこと、実際、根本的に変わっただけでなく、ほとんどの分野で中断している。西側諸国は私たちを、開発し利用するべき領土、という目線でしか見ていなかった。しかし、それはもう過去のことだ。」
またラブロフ外相は、米国はライバルを排除するため、ウクライナにおける戦争を利用している、と指摘した。それはまず第一にロシアと中国であり、そしてヨーロッパ大陸の国々である。
「我々は、アングロサクソンが現状を利用して、ライバルを排除する様子を目にしている。これにはヨーロッパ大陸も含まれる。ドイツにおいてこのプロセスは、経済的にも社会的な観点からも悲惨だ。他の多くの国も、決してそれより良いとは言えない。そしてもちろん米国こそが、主要な受益者である。」
ラブロフ外相は、ロシアは西側の口約束に基づくつもりはなく、自国の安全保障を自身で担保しなければならないと強調した。
「我々はその保証(安全保障)を、西側が提示する約束であるとか、何がしかの文書でさえも、それらに基づいて構築する用意はない」
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