サックス氏がSNS「ツイッター」上のミニブログで公表した記事では、次のように指摘されている。
「ウクライナの反転攻勢は、最初宣言した目的を何ひとつ達成することなく終わることが、日に日に明らかになってきている」
また、西側諸国の圧力によって決裂したロシアとウクライナの2022年春の和平交渉についても触れている。
サックス氏はアフガニスタンを引き合いに出している。米国民は20年にわたり、アフガニスタンで米国が優位に立つと説き伏せられてきたが、現状は既知の通りである。サックス氏は、米政権がウクライナでも同じような結果を招きつつあると警鐘を鳴らしている。
「よく言った」
マスク氏はサックス氏の記事にこのように一言コメントした。
マスク氏はこれまでも度々、ウクライナ紛争に関して懐疑的な視点から論じている。6月9日に米国防総省が対空防衛システムや砲弾など計21億ドル(2971億円)規模の支援を決定した際、マスク氏は「どんな結末を迎えるか?希望的観測ではない。私は現実のことを言っている」とニュースに対してツイッター上でコメントしている。
また、マスク氏は独製戦車「レオパルト2」がウクライナの戦場で破壊されていることについてもコメント。マスク氏は「少しの数の戦車はすぐに対戦車兵器や地雷で破壊される。戦車は『大量』か『まったくなし』かのどちらかじゃないといけない」とみなしているという。
昨年10月には、マスク氏は自作のウクライナ紛争和平プランを提案している。そこではクリミア半島をロシア領と認め、国連の監視のもともう一度住民投票を行うというものだった。
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