攻撃は英国が供与した「ストームシャドー」で行われたとみられている。橋は舗装が損傷したが、人的被害はなかった。サリド知事代行は、「橋の修復は直ちに行われ、近く通行は再開する」と述べている。
ロシア連邦捜査委員会・統合軍集団軍事捜査本部の代表者はスプートニクに対し、橋に4発のミサイルが発射されたとみて捜査を進めていると明かした。さらに、現場で回収されたミサイルの破片からは、ミサイルがフランスで製造されたことを示す刻印が見つかったとも指摘した。
橋の被害
現場は通行止めとなっているが、ヘルソン州とクリミア半島を結ぶ別のルートがあり、車両は迂回路を通じて移動している。
クリミア共和国のニコライ・ルカシェンコ交通相は、橋の完全復旧には数週間を要すると明かした。また現在、片側の車線を使った通行再開に向け調整が続けられている。
これまでにロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は20日、ウクライナ軍が「ストームシャドー」など西側諸国から供与を受けた兵器を使い、クリミア半島を含むロシア領への攻撃を計画していると明かしていた。
「ストームシャドー」は英仏が共同開発した巡航ミサイルで、5月に英国がウクライナに供与した。それ以降、昨年新たにロシアに編入された地域に対し、このミサイルでの攻撃を行っている。射程は250キロとされているが、最大射程560キロの改良型もあるという。
英国は「ストームシャドー」の供与時に、ウクライナから「主権を持つ領土」でのみ使用するよう約束を得ている。だが、これまでにウクライナは、同様に「自国の領土と国民を守る」ためにのみ使用することを条件にベルギーから供与された武器を使い、露ベルゴロド州の攻撃に使用した疑いが浮上。ベルギー政府がウクライナ側に説明を求めるなど、外交問題にも発展している。この攻撃では民間人1人が死亡、13人が負傷している。
関連ニュース