アリソン教授は、ウクライナ軍の攻勢は4週間目を迎えているものの、進軍はほとんど成就しておらず、ロシア軍は変わらず、以前のウクライナ領のおよそ17%を統制下に維持していると指摘している。ウクライナ側は進軍を続け、日に約120平方キロメートルの面積を奪還していると発表しているものの、このテンポでは全領土の奪還に16年はかかるとアリソン氏は試算している。
だが、ウクライナを敗北の危機においやっているのは軍事的な要素だけではない。アリソン氏は、ウクライナ軍が夏の間に「膠着状態」から抜け出せないのであれば、紛争の政治的な側面が事態の行方を左右すると予想している。すでに、欧米でウクライナを支持する者の多くはグローバル・サウスに加わりつつあるが、そのグローバル・サウスは、双方の紛争当事国らに「真剣な停戦交渉」の開始を求めているからだ。
スプートニクは、ウクライナ軍の反転攻勢の不振の原因は航空機、兵器の不足にあるとする米国人専門家の見解を紹介している。
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