「レオパルト」も標的
ザルジニー氏はWPのインタビューで「6月初旬にウクライナの反転攻勢が始まったとき、西側の戦車と歩兵戦闘車が戦場に現れた。そのうちのいくつかはすでに破壊された」と語った。同氏は、独製戦車「レオパルト」について、この戦車が「(ウクライナ国内の)パレードで走行することはなく、政治家または著名人がそれと一緒に写真を撮ることもなかった」と強調し、「戦車は戦争のためにここへやって来た。しかし戦場でレオパルトは、レオパルトではなく標的だ」と指摘した。そのためウクライナは、ロシアの砲弾やミサイルが命中すると非常によく燃えることが判明したものの、「レオパルト」戦車を含むNATOの兵器をさらに必要としているという。WPは、実際のところ、ウクライナに供与された「レオパルト」が炎上している映像は西側諸国で大きな反響を呼んだと報じている。
ザルジニー氏は、西側諸国が必要な兵器を全面的に提供しない限り、ウクライナが自力で成功することを期待すべきではないと述べ、これは特に弾薬とF16に関係すると強調した。また同氏はインタビューで、NATOのストルテンベルグ事務総長がウクライナに対して「ウクライナの現在の弾薬消費量は、現在のわれわれの生産量の何倍にもなっていると」と警告したことについて不満を述べた。WPは、つまり軍事作戦が長引けば長引くほど、砲弾は不足することになると指摘している。
ウクライナの野原では「レオパルト」と一緒にウクライナ勝利への望みも燃え尽きようとしている
WPはウクライナの軍人らに話を聞いた後、今となってはもはや、ウクライナが早急かつ完全に勝利する可能性について話すものは誰もないと報じている。同紙は「ウクライナ軍の反転攻勢はロシアの激しい抵抗に直面し、ウクライナの司令部はその無駄を省くために大規模な歩兵部隊の編隊と西側から供与された戦車をロシア陣地を攻撃するために送るのを控えることにした」と指摘している。
ウクライナにはもはや自国の兵器はなく、西側諸国はウクライナ軍の損失を補うのが追いついていないようだ。特に、NATOによる数十億ドルの支援がザポロジエ(サポリージャ)の地雷原で燃え、西側の軍需企業の株価が下落し、戦場で独製「レオパルト」とロシアに勝つという西側の望みが共に燃え尽きようとしている映像が世界中で報じられたあとは。
スプートニク通信は先に、ウクライナの反転攻勢に対するロシアの防衛が成功している理由について、ドイツの専門家の見解を報じた。
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