西側諸国によるウクライナへの兵器供与

「数分で壊滅」 戦車「レオパルト」失ったウクライナに失望の声=独紙

供与された兵器を1カ月で失ったウクライナは、西側諸国の期待に応えることができなかった。独紙「Berliner Zeitung」の論説委員を務めるフランツ・ベッキ氏は、ウクライナ軍が反転攻勢開始からわずか3週間で、複数の独製戦車「レオパルト」を失ったと強調している。
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ベッキ氏によると、ドイツのウクライナへの軍事支援は2022年、約20億ユーロ(3150億円)だったが、2023年は約55億ユーロ(8660億円)となった。2024年には約105億ユーロ(1兆6530億円)に達するとの観測もある。
また、ウクライナに供与された戦車「レオパルト2」は計54両に上る。ベッキ氏は、ウクライナの政権は損失を公表していないため、撃破された戦車の正確な数は明らかでないとしているが、最低でも「レオパルト2」の13パーセントは失ったと主張している。
西側諸国によるウクライナへの兵器供与
破壊された「レオパルト2」 全ての代車は用意できない=ドイツ国防相
米誌「フォーブス」のデータによると、6月8日の戦闘がウクライナ側に「高くついた」という。この日、ウクライナ軍は地雷原で「レオパルト2A6」14両中3両、重地雷除去車両「レオパルト2R」6両中3両を失った。同誌は、これらが数分で起こったのは明らかで、人的にも金銭的にも被害が大きかったと指摘している。
7月3日、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は、ウクライナ軍が突破を試みる各戦線で、これまでにロシア軍が「レオパルト2」16両を撃破したと発表した。これはポーランドとポルトガルがウクライナに供与した「レオパルト2」の数にほぼ匹敵する。
破壊されたウクライナ軍の独製戦車の映像は、西側諸国で大きな反響を呼んだ。先月20日、ロシアではレオパルトを撃破した露軍兵士、アンドレイ・クラフツォフ氏は100万ルーブル(およそ163万円)の報奨金を得ている。
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