西側諸国によるウクライナへの兵器供与

仏はなぜスカルプミサイルを供与 軍事作戦への影響度は? 露軍事専門家が説明

仏製の長距離巡航ミサイル「スカルプ(SCALP)」の供与について、ロシア人軍事専門家のアレクセイ・レオンコフ氏は、ロシア軍の攻撃で英国のストームシャドウの備蓄が失われたため、それを補うために供与されることになったとの考えを示した。
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「これは事実上、英国のストームシャドウの仏版だ。ストームシャドウの運搬機ならスカルプ用に改造する必要はない」

レオンコフ氏はスカルプが、ロシアの防空システムや倉庫への攻撃によって失われた英国のストームシャドウを補うために供与されることになったとも考えられるとしている。
レオンコフ氏はさらに、スカルプの迎撃はロシアの防空システムにしてみればストームシャドウと大して変わらないと指摘し、2018年4月にシリアで西側の有志連合軍がシリアの国家施設をミサイル攻撃した際に、スカルプがロシアの対空ミサイルシステムによって撃墜されていた例を挙げた。
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レオンコフ氏は、ストームシャドウ/SCALPが英仏のMBDAの開発されたことを思い出した。

「このミサイルは、米国製の巡航ミサイルJASSM-ERのライバルとなった。米国はこの事に気を悪くしたので、米国はこの紛争(編集:ウクライナ)を通してライバル社の製品を使い果たしてしまおうとしている」

レオンコフ氏は、米国はウクライナへの武器供与を使って欧州の同盟国を「武装解除」しようとしていると見ている。米国の計算では、欧州の兵器保管庫がすべて空になった後、米国は同盟国に補充のためにとして、自国の製品を提供しようとしている。
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