北朝鮮のキム・ソン国連大使は、同国代表として2017年12月以来初めてミサイルに関する安保理会合に参加した。キム大使はミサイル発射が「自衛権の行使」だとしたうえで、次のように述べている。
「最も重大なことは、米国が40年ぶりに韓国に潜水艦を送り、再び朝鮮半島に核兵器を配備しようとしていることだ。非常に挑発的なスパイ活動でもある」
また、ロシアのアンナ・エフスティグニエワ次席大使も「米国とそれに盲目的に追従する日本と韓国が、独自の包括的分析を放棄して軍事活動を活発化させていることは、対話の再開を遅らせるだけだ」と指摘した。
4月の米韓首脳会談で両国は、新しい拡大抑止を実現するための「核協議部会」を設置することで合意。また、北朝鮮からの核攻撃があった場合、核戦力を含むすべての手段で反撃することを確認していた。
一方、聯合ニュースによると、米国のジェフリー・デローレンティス国連次席大使はミサイル発射を非難したうえで、「2カ国の常任理事国の反対により安保理で一致した声を出せていない」と発言しロシアと中国に罪をなすりつけた。
非常任理事国の日本の志野光子次席大使は、「北朝鮮は安保理の沈黙を最大限利用しながら違法な大量破壊兵器の開発を進めている」と述べ、米国に追従する立場を示した。
北朝鮮は12日、ICBM級弾道ミサイル「火星18型」を日本海に向けて発射した。北海道奥尻島から西に約250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下した。飛翔距離は約1000キロ、最高高度は約6000キロに達した。飛翔時間は過去最高の74分間にのぼった。
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