研究者らが用いたのはNokiaのスマートウォッチの所有者らの睡眠データ。世界11カ国の3万人の5200万件の記録を分析し、睡眠に入る時刻と目覚めの時刻の平均を割り出した。3万人の平均時刻では睡眠に入るのが午前0時、目覚め時刻は7時42分だと割り出された。ところが、11か国それぞれを個別に調べた場合、睡眠時間は国によってばらつきがあることがわかった。GDPが高い国では平均的に深夜0時を過ぎても就寝していない。加えて、集団主義的な文化の国では、個人主義的な文化の国の市民よりも就寝時間が目立って遅かった。
調査対象の国の中で最も平均睡眠時間が短かったのは日本で、平均は7時間以下。逆にフィンランドはどこの国よりも長く寝ており、平均8時間以上だった。このことから、集団主義的意識が極めて高い国が日本で、正反対に個人主義的指標が最も高いのがフィンランドという結果が出た。研究者らは個人主義的な文化の国では就寝時間が早い事実を特筆している。
ただし、研究者らは文化に睡眠時間に大きく左右されないよう、バランスをとるには毎日、身体を動かすことを勧めている。運動をすることで、早く就寝でき、目覚めも楽になるため、短い時間で十分な睡眠がとれる。
週末の寝だめで睡眠不足が解消できるかを調べた結果、科学者らが出した帰結についてにスプートニクの記事はここからお読みいただけます。
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