国防省などによると、ドローン2機は24日午前4時(日本時間同日午前10時)ごろに飛来。電子戦装備で抑圧された後に墜落し、非現住建造物2棟が軽度な損傷を受けた。
また、モスクワ市交通局はドローン飛来を受け、コムソモリスキー大通りとリハチョフ大通りを閉鎖した。現場には警察や消防、治安当局「連邦保安庁(FSB)」の車両などが出動し、対応にあたった。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、攻撃がウクライナによる「国際テロ行為だ」と非難した。
また、国防省によると、24日にかけての深夜にはクリミア半島にもドローン17機が飛来した。そのうち14機は電子戦装備で無力化され、クリミア半島の地上や周辺の黒海海上に墜落。残り3機は対空防衛システムで撃墜された。けが人はなかった。
相次ぐウクライナのテロ攻撃
モスクワ周辺ではこれまで、民間人を標的に含めたウクライナ当局のドローンによるテロ攻撃が相次いでいる。5月3日夜にウクライナ当局がクレムリン(大統領官邸)に対するドローン攻撃を試みた。軍や特殊部隊が電子戦システムで対応し、ドローンは不具合を起こしクレムリンの敷地内に落下。人的及び物的被害はなかった。
また、同月30日にはモスクワ市内の複数の集合住宅にドローンが衝突。モスクワ市のセルゲイ・ソビャーニン市長によると、少なくとも2人が負傷した。このほか、6月21日、7月4日にもモスクワ市や郊外のモスクワ州にドローンが飛来したが、いずれも撃墜されるなどし、けが人や建物の損傷はなかった。
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