「紛争の規模を考慮した場合、大隊に戦車エイブラムスが、しかも古い戦車が現れたところで何も変えることはできない。英戦車チャレンジャーの状況を思い出してほしい。これはエイブラムスより重量があるが、結局のところ、前線までは出されていない。世界の戦車で1,2を争う最優秀車両と評された独レオパルトがロシア軍に破壊された後、エイブラムスを前線に送り出すのは米軍需産業の評判を具体的に損なう。米国がこれに(編集:前線にエイブラムスを出すこと)踏み切るかどうかは大きな疑問だ」
コノヴァロフ氏は、エイブラムスの到着は「ワシントンが支援し続けている証拠」としてキエフ政権には受け止められるだろうが、エイブラムスも英チャレンジャーと同じく、ウクライナ軍の予備軍機として保管されるだろうと見ている。
ウクライナ用に送られるエイブラムス
米ポリティコ紙は7月末に出した記事の中で、米国がウクライナに供与するエイブラムスの第1弾は旧式のM1A1型が6から8台で、送られる戦車台数は合わせてウクライナの大隊に相当する31台と書いていた。
関連記事