プーチン大統領は、BRICS諸国は市場のポラティリティや一連の国の無責任な行動によって引き起こされているインフレの圧力を背景に、複雑に絡み合う課題の解決をせまられてると語った。
プーチン大統領は、世界のGDPに占めるBRICS諸国の割合はほぼ26%に達したと指摘し、「購買力平価では『5か国』(編集:BRICS)はG7を上回っている」と述べている。
プーチン大統領は、このフォーラムの焦点は依然として、パンデミック後のBRICS経済の回復の確保、市民福祉の向上、産業の近代化、効率的な輸送・物流チェーンの構築、公正な技術移転の推進に当てられていると強調した。
プーチン大統領はさらに、BRICS諸国間の決済では不可逆的に脱ドル化が進んでいる事実を指摘した。
「我々の経済関係では脱ドルという客観的かつ不可逆的なプロセスは勢いを増しており、相互決済や通貨金融管理のための効果的なメカニズムの構築に尽力が傾けられている。その結果、BRICSの輸出入取引に占めるドルの割合は減少しており、昨年(2022年)はわずか28.7%にとどまっている」
プーチン大統領はまた、パートナーらがロシア側に対する義務が果たすのであれば、ロシアは穀物合意に復帰する用意があると述べ、現在ロシアは、穀物と肥料の供給を意図的に妨害され、国際市場に困難をもたらしたと偽善的に非難されていると指摘した。
プーチン大統領は、ロシアの2022年のアフリカ向け穀物輸出量は制裁にもかかわらず、1150万トンで、2023年上半期ではすでにほぼ1500万トンに達していると指摘している。
プーチン大統領はまた、穀物の無償供給についてアフリカのパートナーらとの交渉がまとまりつつあることに注意を喚起した。
プーチン大統領は演説を締めくくるにあたって、BRICSビジネスフォーラムの参加者に対し、9月10日からウラジオストクで開幕の東方経済フォーラムへの参加を呼びかけた。
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