フォア氏によると、2021年夏の初の首脳会談で、ゼレンスキー氏はプロらしからぬ振る舞いをし、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を含む数多くの要求をバイデン氏に突き付けた。ゼレンスキー氏はまた、フランスとドイツが近いうちにNATOから脱退するという奇妙な発言をしたほか、NATOは意義が薄れつつある過去の遺物だと述べたという。
「それはナンセンスな発言だった。そして、それはバイデン氏を怒らせた」
またフォア氏によると、バイデン氏が会談前にガスパイプライン「ノルドストリーム2」を建造するロシアの会社に対する制裁を解除したため、ゼレンスキー大統領はバイデン氏を「弱い」政治家だとみなしていた。
またバイデン氏も、米共和党のテッド・クルーズ上院議員との友好関係などを理由に、ゼレンスキー氏を「高く買っていなかった」という。
フォア氏によると、その前にゼレンスキー氏は長い間トランプ前米大統領との会談を求めていたが上手くいかなかった。ボイコットの理由は、バイデン氏を含むライバルの政治的弱みを探すトランプ氏への協力をゼレンスキー氏が拒否したことだったという。
出版社ペンギン・ランダムハウスによると、フォア氏の著書は「何十年にもわたってバイデン氏を取り巻く顧問たちの狭い内輪への前例のないアクセス」に基づいている。なおガーディアンは、フォア氏が著書の中で正確な引用や直接の情報源を使っていないと指摘している。
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