研究チームは、肺がんを例に抗酸化物質の作用について研究を行った。そして、抗酸化物質によってがん性腫瘍が新しい血管を形成するメカニズムが活性化されることを発見した。新たに形成された血管は血液に含まれる酸素や栄養素をがん性腫瘍に送り始め、増殖と転移を引き起こしたという。
また研究チームは、ビタミンCを含む抗酸化物質ががん細胞の移転を促進し、隣接する健康な細胞に損傷を与えることも発見した。
研究の筆頭著者マーティン・ベルゴ氏は、これまで抗酸化物質には抑制作用があると考えられていため、これは驚くべき発見だと指摘した。同氏はまた、今回の研究は腫瘍の発生を防ぐ効果的な方法を見つけるのに役立つ可能性があるとの考えを示した。
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