9月2日付けのロイター通信は米行政府内の消息筋情報として、これから発表されるキエフ向けの軍事支援パケットに初めて劣化ウランを装填した徹甲弾が含められることを明らかにした。ロイターの記事には、劣化ウラン入りの徹甲弾は戦車エイブラハム用の砲弾で、エイブラハムは9月中旬には10台がウクライナの軍備に加わると書かれている。
米国家安全保障会議の消息筋は、ワシントンが軍需物資を送る意思があることを確認する用意があるかというスプートニクからの問いに自分は「確証することはできない」と回答した。
弾丸の供給は実施間近、より遠のく和平の調整
社会政治調査センター「アスペクト」のゲオルギー・フョードロフ会長はスプートニクからの取材に対し、米国は実際に劣化ウラン弾をまず供給し、エイブラハム戦車の供給は「ロジスティクス上の困難さ」にかこつけて、ようやく、その後に行われる可能性があると見ている。
「ロシア・米国アソシエーション」の副代表でロシア科学アカデミー、世界経済国際関係大学、軍事政治分析調査プロジェクト・セクターのセルゲイ・オズノビシェフ部長は、米国は弾薬供給計画を進めることで何らかの調整が行われる将来性を退けてしまっていると指摘している。
「米国は積極的にあらゆるウクライナ・キャンペーンを支持しており、武器を供給すると約束してキエフ政権が軍事行為を緩めないよう後押ししている」
これより前、ウクライナ国防相を解任されたアレクセイ・レズニコフ氏はウクライナは2022年2月から現在までに同盟諸国から1000億ドル規模の支援(14兆6488億円。そのうち600億ドル、およそ8兆8000億円が米国から)を受けとったことを明らかにしていた。
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