西側諸国によるウクライナへの兵器供与

【視点】「無敵」の英国戦車チャレンジャー2が初の実戦に参加し、破壊される

英国軍の主力戦車チャレンジャー2がウクライナの戦場で初めて破壊された。英国政府はウクライナの反転攻勢が始まる前に計14両のチャレンジャー2を提供したが、同戦車は長い間前線に現れなかった。これはウクライナの前線突破が「計画通り」に進んでいないことのさらなる裏付けとなった。ウクライナは、主力の予備兵力を戦闘に投入することを余儀なくされている。
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初めて破壊された

5日、煙に包まれたチャレンジャー2が映っている動画がSNSに投降された。そして翌6日、英国のシャップス国防相は特別軍事作戦のゾーンでチャレンジャー2が破壊されたことを認めた。同氏によると、ロシア軍が発射した砲撃2発がチャレンジャー2に命中し、乗っていた6人は火を消すことができず、脱出したという。
英紙ガーディアンによると、チャレンジャー2は1994年に運用が開始されたが、それから約30年間で同戦車が戦闘で破壊されたのは今回が初めて。2003年に1度だけイラクで破壊されたことがあるが、そのときは味方からの誤射だった。なお、英国陸軍のホームページには今も、チャレンジャー2は「一度も敵の手によって破壊されたことはない」と書かれている。これが数日前だったら同意できただろう。

破壊できないものはない

米国防長官室の元安全保障政策アナリスト、マイケル・マルーフ氏は、スプートニクのインタビューで、これはもちろん戦車の「アンチ広告」になるが、どんな軍事装備品も破壊される可能性があると語った。

「破壊できないものはない。一方、これはウクライナの装備が実際に貧弱であることを示している。彼らが保有するチャレンジャーの数は非常に限られており、わずか14両だ。また彼らは最低限の訓練しか受けていない。彼らは何か月も訓練する必要があるが、それができていない。

さらに言うならば、F16戦闘機のケースでも、我われはこの問題に直面している。F16の場合、パイロットはその操縦方法を学ぶだけでなく、まず英語を勉強する必要がある。マニュアルはすべて英語で書かれているからだ。そして私は、これは複雑な部分がたくさんある英国製の装備品にも当てはまると確信している」

マルーフ氏は、チャレンジャー2の使用と効果は、その限られた数と秋のぬかるみの季節が原因で「最小限になるだろう」という見方を示している。戦車はぬかるみにはまって動けなくなり、「座っている標的」になる可能性があるという。
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マルーフ氏はまた、チャレンジャーは、例えば米製戦車のエイブラムスのように実戦に参加したことはなかったほか、英国はその輸出を厳しく制限していると語った。
「アフガニスタンでは使用されなかったと思う。地形がこの戦車には適していない。チャレンジャーは初めて本物の戦闘で試されたが、何もうまくいかなかった」
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