西側諸国によるウクライナへの兵器供与

米国はウクライナに10億ドルを割り当て、更にエイブラムス戦車用の劣化ウラン弾供与を決定した

9月6日、米国防総省はウクライナに対する1億7500万ドル相当の新たな軍事援助パッケージを発表した。このパッケージには、エイブラムス戦車用の劣化ウラン弾が含まれている。この後、ブリンケン米国務長官はキエフを訪問した中で、米国はウクライナに対し、軍事援助6億6500万ドルを含む10億ドルの追加援助を行うと発表した。
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米国防総省のプレスリリースによると、米軍基地倉庫から供与されたと発表されたのは、劣化ウランコアを搭載したエイブラムス戦車用の120ミリ砲弾である。ウクライナ側はまだエイブラムス戦車そのものを受け取っていない。
この援助パッケージには、弾薬、対戦車用ミサイルシステム、ナビゲーション機器、通信機器も含まれている。
これより前、米国国家安全保障会議の代表は、米国が劣化ウラン弾を供与する意図を認めるかというスプートニクの質問に対し回答を保留していた。
国のブリンケン国務長官が同日、ウクライナの首都キエフを訪問し、ウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。ブリンケン氏は、ウクライナへの10億ドル超の追加支援を表明した。この中には6億6500万ドルの軍事援助費及び、安全保障分野での民間協力費が含まれている。
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国連は米国防総省の発表を受け、世界のいかなる場所であっても、劣化ウランが使用されることに対して懸念を示している。ホワイトハウスは、ウクライナに供与される劣化ウラン弾は、放射能の脅威を与えるものではないと表明している。
米国は劣化ウラン弾のウクライナへの供与を発表した二つ目の国となった。今年3月、イギリスのアナベル・ゴルディ国防副長官は、ウクライナに劣化ウラン弾を供与する計画を発表した。それらは戦車「チャレンジャー2」用であることが確認されている。
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