ランキングは調査対象となった64カ国での人材への投資や労働環境、教育水準などの30以上の項目を数値化し、総合順位をしてまとめたもの。上位には欧州各国が並んだ。
世界人材ランキング2023 トップ10
順位 | 国名 |
1 | スイス |
2 | ルクセンブルク |
3 | アイスランド |
4 | ベルギー |
5 | オランダ |
6 | フィンランド |
7 | デンマーク |
8 | シンガポール |
9 | オーストリア |
10 | スウェーデン |
G7の各国は上から順にドイツ(12位)、カナダ(13位)、米国(15位)、フランス(24位)、英国(35位)、イタリア(42位)となり、日本は最下位だった。アジアではシンガポール(8位)、香港(16位)、台湾(20位)、韓国(34位)、中国(41位)に続く形となった。
日本のスコアを項目別で見てみると、管理職の国際経験は64カ国中最下位だったほか、言語能力は60位とグローバル化への対応に課題がみられた。また、マネジメント教育水準が60位、管理職の能力が62位となった。また、生活費の高さは56位、教育への公的投資は53位、労働力の増減は56位と人材成長の障害となる社会的な要因も目立った。
一方、企業の人材確保への意識は4位となっている。だが、日本のビジネス環境に外国人人材が魅力を感じられているかという項目では54位となっているため、意欲はあっても能力のある人材を確保しにくいという現状を伺わせるものとなっている。また、経営陣の平均報酬は世界7位となっている。
このほか、OECDの15歳の子どもの学習到達度では5位、公平性では世界11位となった。
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