台湾初の自前潜水艦が進水

台湾初の自前の潜水艦が28日、南部の高雄市で進水式を迎えた。現地の英字紙「台湾ニュース」などが伝えている。式典に出席した蔡英文総統は「歴史はこの日を記憶するだろう」と述べ、中国を念頭とした防衛上の意義を強調した。
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同紙などによると、この潜水艦はSS711・海鯤(ハイクン)で、空を飛ぶとされる伝説上の巨大魚を意味する。進水式は高雄市にある台湾国際造船社の造船所で行われた。
魚雷発射装置などの防衛機密が使われている部分は台湾の旗で覆い隠されていた。進水式では建造時の映像や、潜水、水中爆撃のデモンストレーションも行われたという。
出席した蔡総統は、「潜水艦は断固とした国防を具現化したものだ」と述べた。また、台湾が自前の潜水艦を建造することは不可能なことと考えられていたが、今は全ての人が台湾の潜水艦を見ることができるとして、「歴史はこの日を記憶するだろう」と意義を強調した。
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潜水艦建造の責任者の黄曙光海軍大将はこれまでに、台湾海峡のみならず東部・蘇澳鎮(すおうちん)と日本の沖縄県与那国島の間の海域でも任務が可能だと明かしている。この目的は「人民解放軍の第一列島線へのアクセスを遮断すること」と述べ、中国への対抗意識を鮮明にしている。
海鯤の建造には約494億台湾ドル(約2300億円)が投じられている。今回進水した潜水艦は2024年中に軍へ引き渡され、米ロッキード・マーティン社の戦闘システム、米国製魚雷マーク48などを搭載する。また、2027年までに2隻目の海鯤級潜水艦を完成させ、1980年代にオランダから購入した海龍級潜水艦2隻と合わせて計4隻体制での運用を目指す。
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