同紙などによると、この潜水艦はSS711・海鯤(ハイクン)で、空を飛ぶとされる伝説上の巨大魚を意味する。進水式は高雄市にある台湾国際造船社の造船所で行われた。
魚雷発射装置などの防衛機密が使われている部分は台湾の旗で覆い隠されていた。進水式では建造時の映像や、潜水、水中爆撃のデモンストレーションも行われたという。
出席した蔡総統は、「潜水艦は断固とした国防を具現化したものだ」と述べた。また、台湾が自前の潜水艦を建造することは不可能なことと考えられていたが、今は全ての人が台湾の潜水艦を見ることができるとして、「歴史はこの日を記憶するだろう」と意義を強調した。
海鯤の建造には約494億台湾ドル(約2300億円)が投じられている。今回進水した潜水艦は2024年中に軍へ引き渡され、米ロッキード・マーティン社の戦闘システム、米国製魚雷マーク48などを搭載する。また、2027年までに2隻目の海鯤級潜水艦を完成させ、1980年代にオランダから購入した海龍級潜水艦2隻と合わせて計4隻体制での運用を目指す。
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