研究を率いるデヴィッド・カス博士は「T細胞を用いた治療法の効果を最大限に高めることは、依然として最重要課題だ。我々は、がん免疫療法を改善し、感染症などの疾患を治す潜在性のある有望な方法となる、T細胞の機能を強化する方法を発見した」と語っている。
科学者たちはTSC2タンパク質の遺伝子を変異させ、ウイルスや癌抗原に対してより活発に反応するようにした。科学者らの話ではこの修正は 「音量調節 」のような働きをし、白血球の標的が存在しないときにはその働きを示さないが、脅威が現れると細胞を刺激してより活発に対抗させる。
米ジョンズ・ホプキンズ大学医学部は、編集されたT細胞は最初の免疫反応中に大量に増殖し、その後、より長期間にわたって体内で持続することも発見した。
米ジョンズ・ホプキンズ大学医学部は、肺がん、肝臓がん、大腸がんなど、白血病や他の血液がんに比べてリンパ球を用いた治療では完治しにくい高密度の腫瘍を用いた研究を進めていく意向だ。
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