20年間で世界では重大な変化が起こった。世界秩序が変化しているとき、時間はまるで短縮されているかのようだとプーチン大統領は述べた。
「人類のグローバルな問題は集団的な解決策を必要としているが、利己主義とうぬぼれは袋小路に追い込む」
所謂ウクライナ戦争を始めたのはロシアではない。ロシアはこれを終わらせようとしている。プーチン大統領はこのように述べた。
「ウクライナ危機は領土紛争ではないことを強調したい。ロシアは世界最大の国であり、世界最大の領土を持っている(中略)我われは追加の領土を奪うことに関心はない。私たちはまだシベリア、東シベリア、極東を開発そして開発しなければならない。これは領土紛争でもなければ、地域の地政学的バランスの確立でもない」
プーチン大統領は、西側のエリートの一部は常に敵を必要としていると指摘した。
大統領はまた、インドをロシアから引き離す試みは無意味だとし、インドは独立国家だと述べた。
プーチン大統領は、西側にとっては自発的に行動するあらゆる国が排除すべき対象となっていると指摘した。
ロシアにとっての文明とは多面的な現象であり、そのどれも他のものより劣ったり、優れたりするものではなく、それらは平等である。文明はたくさんある。
プーチン大統領は「各国が文化、伝統、地理に基づいて自分たちの発展を独自に促したいと思っている」と述べた。
「世界は文明と国家の相乗効果に向かって進んでおり、そのうちの一つがロシアである」
プーチン大統領は「現実主義と健全な考えが勝利し、多極化はもうすぐ確立されるだろう」と述べた。
「第20回ヴァルダイ国際討論クラブ」は2023年10月2~5日の日程で、ソチで行われている。会議にはユーラシア、アフリカ、南北アメリカなど42カ国から約140人の専門家、政治家、外交官が参加している。2日にはセルゲイ・ラブロフ外相も演説し、BRICSを中心とした多極世界の構築や欧州諸国による反露政策についての考えを表明した。