プーチン大統領が挙げた6つの原則は新しい世界秩序への羅針盤=イタリア人専門家

ロシアのプーチン大統領が有識者会議「ヴァルダイ国際討論クラブ」で演説した際に挙げたロシアの6つの地政学的原則は、すべての国の国益の認識と新たな対話者に対する思いやりのある態度に基づいた新たな世界秩序構築に向けた道を示す羅針盤となる。国際グローバル分析研究所Vision & Global Trendsのティベリオ・グラツィアーニ会長が、スプートニクに語った。
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イタリア人政治学者のグラツィアーニ氏は、プーチン大統領が挙げた6つの原則を高く評価した。ロシアがそれを志し、他の国々にも遵守を呼びかけているこの6つの原則には、世界の開放性と多様性、最大限の代表性、普遍的な安全性、すべての人のための公正及び平等が含まれている。
「『ヴァルダイ国際討論クラブ』での演説でプーチン大統領が主張した考えは、新しい世界秩序の構築におけるクレムリンの立場を裏付けている。それらは一種の『プーチン・ドクトリン』であり、来るべき変革の実施や、その他の世界的プレーヤーとの関係構築の羅針盤となる可能性がある」
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同氏は、ロシア以外の世界的なプレーヤーは中国とインドであり、BRICSプラス、新興国や途上国で構成するグループ「77カ国グループ(G77)」、非同盟運動(NAM)の参加国などの新しい地政学的・地経学的な組織がパートナーの役割を担っているという見方を示している。
グラツィアーニ氏は「ロシアの6つの地政学原則は、すべての国の具体的な国益に基づく新しい世界秩序の必要性を裏付けており、それは過去30年間の政治的、経済的、社会的、文化的な発展を左右した覇権主義政策とは全く対照的だ」と締めくくった。
プーチン大統領は過去に、世界における西側支配の時代は過ぎ去りつつあると述べていた。
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