イスラエル・パレスチナの紛争激化

パレスチナ人は「ヒト型動物」、イスラエル高官の発言にコロンビア大統領がナチスの傾向を指摘

イスラエルのヨアフ・ガラント国防相は敵対するパレスチナ人を「ヒト型動物」と呼び捨てたが、これはユダヤ人に関するナチスの言説と酷似しており、憎悪を煽ることは新たなホロコーストを引き起こしかねない。コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領が警告した。
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ペトロ大統領はイスラエル国防相の発言について自身のブログで言及し、「これはナチスがユダヤ人について言ったことだ」と指摘した。そして民主主義的国民は国際政治にナチズムが復活することを許さない、イスラエル人とパレスチナ人は国際法の対象となる人間であり、憎悪の言説が続けば、「ホロコーストにつながる」と警告した。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
紛争激化の全責任はイスラエルの占領政策にあり=カタール外務省
コロンビアのガリ・ダガン・イスラエル大使はペトロ大統領の発言を受け、エルサレムのホロコースト記念館「ヤド・ヴァシェム」とポーランドのアウシュヴィッツを訪問するよう助言した。これに対し、ペトロ大統領はすでにアウシュビッツ強制収容所を訪問したとし、「これがガザで繰り返されている」と応じた。
先にイスラエルのガラント国防相は会見の中でガザ地区の完全封鎖を発表し、反対派を「ヒト型動物」と呼び捨てた。国防相は会見で、「電気も食料も燃料もなくなる、私たちはヒト型動物と戦っており、それに応じて行動する」と述べていた。
さらに、イスラエルのイスラエル・カッツ・エネルギー相はガザ地区への給水遮断を命じた。イスラエルによるガザ完全封鎖についてロバート・ウッド米国連副大使は、イスラム主義組織「ハマス」に責任があると非難した。
イスラエル・パレスチナの紛争激化
【図説】 紛争激化 どの国がイスラエル、あるいはパレスチナへの支持を表明したか

イスラエル・パレスチナ紛争の激化

10月7日、ハマスはガザ地区からイスラエル南部と中部に向けてミサイル攻撃を行い、一部の地上部隊がイスラエル側に越境攻撃した。イスラエル国防軍は大規模な攻撃を受け、報復作戦の開始を発表。第四次中東戦争以来50年ぶりとなる正式な「戦争状態」への移行を宣言した。
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