米軍ドローン部隊、鹿児島から沖縄へ 移駐式でオーバーランには一切言及なし

海上自衛隊鹿屋航空基地(鹿児島県)に一時的に配備されている米軍の偵察無人機(ドローン)部隊が、沖縄県の嘉手納基地に移転されるのを控えた13日、移駐式が行われた。日本メディアが伝えた。式典で挨拶した米軍司令官は日米同盟の重要性を強調した一方で、8月に同基地で起こったオーバーラン事故については一言も触れなかった。
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NHKによると、鹿屋航空基地には昨年11月から1年間の期限で、偵察ドローンMQ9(リーパー)8機が暫定配備されている。来月20日には在日米軍嘉手納基地に移転する予定で、すでに今月12日から準備が始まっている。
13日、鹿屋航空基地で開かれた移駐式で、ドローン部隊を管轄するジュン・オー大佐は「鹿屋への展開は日米同盟にとって意義深い出来事になり、同盟強化に向けた具体的一歩を踏み出すこととなった」などと述べた。一方、8月にドローンがオーバーランした事故については一切言及しなかったという。
沖縄の米軍基地問題
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オーバーラン事故

事故は今年8月22日午前11時頃に発生。滑走路をオーバーランしたMQ9は地上施設に接触した後、滑走路脇の草地に停止した。事故を受け、米軍は運用を中止した。
しかし、防衛省は9月、米軍が停止していた飛行を再開すると鹿屋市に伝達。同省は安全が確認されたとした一方で、事故原因は米軍の機密事項だとして明かさなかった。地元への十分な説明がないまま、今月5日には飛行が再開していた。
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