リッター氏は「ウクライナ国家は終わりを迎えた。もう以前の状態には戻れない」とし、「つまり、彼らはすでにドネツク人民共和国(DPR)とルガンスク人民共和国(LPR)、そしてヘルソン、ザポリージャ両州を失ったということだ。クリミアと同じように、これらの領土を取り戻すことは出来ず、さらに多くの領土を失う可能性がある」と語った。
リッター氏の見解では、ウクライナが存続するためには黒海へのアクセスが必要だという。だがリッター氏は、ロシア語話者が多く住んでいることから、沿岸部の主要都市であるオデッサがロシアに渡る可能性を否定しなかった。
「ロシアが今オデッサの支配権を確立すれば、ウクライナにとって大変な打撃になるだろう」とリッター氏は結論づけた。
ウクライナ軍は6月初めからザポロジエ、ユジノドネツク、アルチェモフスク方面で前進を試みているが、プーチン露大統領が強調したように、ウクライナは戦線のどの区間でもたいした成功は収めていない。プーチン大統領はまた、現在のウクライナの反攻は失速どころか失敗だとも指摘した。
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