アックス氏によると、ウクライナに供与されたタイプのATACMSは攻撃能力が制限されているという。ミサイルの弾頭には手榴弾型の子弾が約1000発近く含まれているものの、ピンポイントで命中しない限り、戦車に深刻なダメージを与えることはないという。また、ウクライナに供与されたミサイルは旧式で、「使用期限」が切れかけているとのこと。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、バイデン政権はウクライナ軍による反転攻勢の遅れにしびれを切らせ、方針を転換してATACMSの供与に踏み切ったという。
先にザポロジエ州のドミトリー・ロゴジン上院議員はベルジャンスク攻撃の際にウクライナ側がATACMSを使用したと発表していた。
議員は「M74 ATACMS」と記された弾頭の写真を公開し、こうした発射体にはそれぞれクラスター弾頭が搭載されていると指摘した。議員によると、こうした弾頭にはM74子弾が275発ほど詰め込まれているとのこと。
国連のステファン・デュジャリック報道官はウクライナによるクラスター弾付きのATACMS使用についてコメントし、国連としてはこうした兵器の使用に反対すると強調した。
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